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2011年12月22日木曜日

PowerShot S100が発売されました。

先日、CanonからPowerShot S100が12月8日に発売されました。PowerShot S100は従来機であるS90、S95に続くPowerShot Sシリーズの最新機種となります。


S90からS95へは基本的な設計の変更はなく、同じ画角のレンズに同じ映像エンジン、同じ素子。おそらくオンチップレンズ等の仕様からはわからない細かい部分や使いやすさといった数字に出ない部分を煮詰めた機種だったんだと思います。しかし、S100はS95と比べ色々と仕様の変更が加えられています。

まずは画素数が約1000万画素から約1210万画素に。

私がコンパクトデジタルカメラに求めるのは普段持ち歩けて、撮った写真がある程度の大きさで出力しても鑑賞に堪えうることなので、安易な高画素化はマイナスです。A3程度の印刷も行いますが1000万画素で困ったことはありません。

スタジオ撮影等、三脚を立て、ライティングをセットするような環境で撮影し、尚且つ大判広告に用いるというような場合なら高画素を活かせるのかもしれませんが、きちんとセッティングする場合、多くの人はデジタル一眼レフ等を用いるのでは?

S90は2009年CanonからG11と共に発売されました。高画素路線を行っていたCanonからS90はコンパクトデジタルカメラとしては大型である1/1.7型 CCDに1000万画素という設計で発売されました。G11も従来機の約1470万画素から約1000万画素と画素数を落としていますし、賞品の特徴でも画素数を抑えたメリットを売り文句にしています。当然、メーカー側も高画素化のデメリットをわかっています。

もちろんCanonは処理の技術等に自信があるからこそ、画素を引き上げているのでしょうけれど、個人的には画素数は据え置きか800万画素程度に落とし、今以上に画素ピッチに余裕を持たせダイナミックレンジや高感度耐性にふった方が日常ではもっと使いやすくなったのでは思います。Sシリーズの開発コンセプトである「薄暗い居酒屋でも、いい絵が撮れるカメラ」ということならば尚のこと。

後継機は、ユーザーに対しわかりやすい「進歩した部分」を用意する必要もあるのでしょうが、Sシリーズに関して言えばある程度わかっている層に向けていた商品だったと思うので安易な高画素化に魅力を感じるかは疑問です。もちろん、悦ぶ人も居るとは思いますが……。黒1色だった所にカラーバリエーションとしてシルバーを追加しているので、女性層も取り込みたいという意図があるのかもしれません。

とはいえ広角側は28mm相当から24mm相当になり、広い画角になっていますし、望遠側も105mm相当から120mm相当に。望遠側は暗くなっていますが広角側の開放F値も従来どおり2.0です。GPS機能も搭載し、旅行等に持ち歩くと面白い遊びが出来るカメラだと思います。

最安値が44000円弱(2011年12月22日時)ですが、価格がこなれて現在のS95程度の値段になればかなりお買い得なカメラになりそうですね。

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