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2015年2月18日水曜日

NikonFマウントレンズ(Gタイプ)をマイクロフォーサーズで使うにはどのマウントアダプター?

しまむらくん

マウントアダプターって結構、色んなメーカーから販売されているので、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。

このエントリーを新しく書き直したものがこちら

同一メーカーのレンズとボディなら純正レンズアダプターが無難。

FマウントレンズをNikon 1で使用するような場合ならば、メーカー純正のマウントアダプターFT1を購入すればまず間違いありません。安価な社外製品を使うという手もありますが、メーカー純正のマウントアダプターなら電子接点がついているので、AE(自動露出),AF(オートフォーカス),VR(手ぶれ補正)も使えます。

同一メーカーのミラーレス機でレフ機のレンズを使用する場合はメーカー純正のマウントアダプターが無難だと思われます。例えばCanonのEFマウントレンズをEOS Mで使用する場合はEF-EOSMを使用すればAE(自動露出),AF(オートフォーカス),IS(手ぶれ補正)が使えるようです。

問題はメーカーが異なるレンズとボディの場合。

しかし、レンズとボディでメーカーが異なる場合は社外品のマウントアダプターを使用することになります。

私はFマウントレンズをマイクロフォーサーズボディで使うためのマウントアダプターが欲しいのですが、この条件に当てはまるマウントアダプターに限ってもかなりの数があります。購入を検討するためにどのような選択肢があるか調べてみました。

Fマウントレンズには色々ある。

Fマウントと一口に言っても技術の発展に伴い、細かい改良が何度もされており、同じマウントのはずなのに内容は複雑になっております。

Fマウントレンズをマウントアダプターを使用する際に重要なのは自分の持っているレンズが絞り環(絞りリング)を持っているレンズかどうかということです。Gタイプのレンズは絞り環を持っていませんが、Gタイプ以前のレンズ、例えばDタイプのレンズには絞り環がついています。

2001年以降に発売されているレンズに関しては基本的に絞り環を省略したGタイプレンズ。ここ十年以内にデジタル一眼レフを購入した方、所持するレンズは恐らくGタイプレンズ。AF-S NIKKOR 50mm f/1.4Gのようにf値のあとにGという表記のあるレンズの場合は絞り環を持っていないというわけです。

Gタイプのレンズをマウントアダプターを介して使用する場合、ボディ側から絞りを調節することが出来ないので、マウントアダプターで絞りを調節出来るタイプを選択する必要があります。調節出来ないタイプを選択するとおそらく、電子接点が無いので、最小絞りで使用することを強いられます。

私の所持するレンズもすべて絞り環のないGタイプレンズなので、今回はGタイプのFマウントレンズをマイクロフォーサーズボディで使用するためのマウントアダプターを選出していきます。

都市部在住であれば使用感を試せるマウントアダプター。

RAYQUAL

国内メーカー宮本製作所から販売されている純国産のマウントアダプター。NFG-M4/3はAmazonやヨドバシ.comで購入できます。同マウントアダプターに三脚座のついたNFG-M4/3.TはAmazonでは販売されていませんが、公式やヨドバシ.comで販売されています。

KIPON

中国のメーカーKIPONから販売されている中国産のマウントアダプター。とはいえ日本製金型とドイツ製設備を導入しているようで、高品質高精度を謳っているようです。

NOVOFLEX

ドイツのメーカーNOVOFLEXから販売されているドイツ製のマウントアダプター。2009年の記事ですが、デジカメWatchに使用レポートがあります。

上記3メーカーのマウントアダプターに関してはヨドバシカメラで取り扱っています。マルチメディアヨドバシAkibaではマウントアダプターは通常ショーケースの中に陳列されており、触れることは出来ないのですが、店員さんに御願いすれば持ち込みのレンズとカメラで使用感を試すことが可能です。おそらく店内に在庫がある場合であれば同様のことが別店舗でも可能かと思われます。

私が「ニコンFマウントのGタイプレンズをマイクロフォーサーズボディで利用するためのマウントアダプターを試したい」と言うと、店員さんはショーケースの中を探してRAYQUALとKIPONのマウントアダプターを持ってきてくれました。二つのマウントアダプターをショーケースから出し一端、カウンターに行き、装着感などを試したのですが、その後「あとドイツ製のマウントアダプターもあります」と言われたので、NOVOFLEXに関して、操作感はわかりません(じゃあ、持ってきてと言えばよかったんですけど、タイミングを逃してしまった)。

これはある意味仕方の無いことで、マウントアダプターってものすごい種類が存在するのです。ミラーレスのボディだけでもSONYのαE(NEX)ボディ用、マイクロフォーサーズボディ用、Nikon 1ボディ用、ペンタックスQボディ用、富士フイルムXボディ用、Canon EOS Mボディ用、それぞれのボディに古今東西のレンズマウント用のアダプターが存在します。マウントアダプターは恐らくメインストリームな商品ではないので、全員の店員さんがマウントアダプター事情を把握しているわけではないのでしょう。

私を対応してくれた店員さんはどうもニコンFマウントのGタイプをコンタックスGマウントと混同している様子がありました。これも仕方の無いことで、レンズの規格は数多くあります。不変のFマウントと言えば響きは良いですが、実際は細かく変化していっているので、きちんと違いを把握している方はかなり希なのではないでしょうか。私も実際GタイプとDタイプの違いはなんとなくわかりますが、それ以前の変化に関してはよくわかりません。自分で使っているレンズマウントですら、こんな感じなので、使用していないメーカーのマウントの名称や事情などもちろん知らないことだらけ。

マウントアダプターのようなある意味ディープな製品に手を出すユーザーの多くは自分で調べて解決出来るタイプなのではと思われます。販売員としてはその辺のピンポイントな知識よりも基本的な知識を身につけてることが重要なのでしょう。故にきちんと自分の使用したいレンズとボディに関してある程度知識を身につけて御願いする必要がありそうです。

ということで全てのマウントアダプターが同じ操作感かはわからないのですが、RAYQUALとKIPON、両者の大きな違いは絞り操作にクリック感があるか、否かでRAYQUALにはリングを回すとカチカチとクリック感があり、KIPONはクリック感がなくシームレスな感じです。

電子接点の無いマウントアダプターを介してレンズを使用する場合、絞りの情報はボディに伝わりません。シャッタースピードなどから現在の絞りはどれくらいか把握するしかないわけですが、そういった際にはクリック感のあるRAYQUALのほうが使いやすそうではあります。

まだまだあるぞマウントアダプター。特殊なものから激安品まで。

Metabones

アメリカのメーカーMetabonesから販売されているマウントアダプター(生産国は不明)。このマウントアダプターは少々特殊で焦点距離が0.71倍されます。

マイクロフォーサーズでは35mm換算するために焦点距離を2倍にして画角を考える必要があります。焦点距離50mmのレンズはマイクロフォーサーズで使用した場合は焦点距離100mmレンズの画角になるのだが、このマウントアダプターを介した場合は2倍したものを0.71倍されるので1.42倍した焦点距離の画角になります。つまり50mmのレンズならば35mm×1.42=71mmの画角に。光が集光されるので、開放値も1段分明るくなるそうです。こちらもデジカメWatch使用レポートがあります。

Kernel

Kernelに関してはメーカーの情報が見つかりませんでした。おそらく中国のメーカーの中国製マウントアダプターだと思われます。アダプターリング専業メーカーで、高品質を謳っています。ネットショップ ロガリズムがJANコードに登録している商品のため、他社からは買えないそうです。

FOTGA

FOTGAに関してはメーカーの情報が見つかりませんでした。おそらく中国のメーカーの中国製マウントアダプターだと思われます。ネットショップ ロガリズムがJANコードに登録している商品のため、他社からは買えないそうです。

八仙堂

八仙堂は製造メーカーではなく、販売店のようで、マウントアダプターは中国製のようです。

ニコンFマウントのGタイプレンズをマイクロフォーサーズボディで使うタイプのマウントアダプターに関して言えば私が見つけられたのはこの7種類でした。マウントアダプターを製造しているメーカー(ブランド名?)はTECHART、Pixcoなどまだまだあるようです。販売しているショップに関しても十秋商映も有名らしいのですが、今回の条件に該当するマウントアダプターを見つけられませんでした。 

結局、どれを買えばいいの?

値段に関して言えばKernelとFOTGAが安いのですがこの二つのメーカー(ブランド?)に関して無限遠にピントが合わないなど悪い評判が検索の上位に出てきます。全てがダメというわけではないと思われるのですが、どうにも個体差が大きいようです。

八仙堂で販売されているものに関しては販売店側でテスト済みで焦点距離が無限遠でも問題はないと謳っており、購入レビューや評判を見る限り安価ながら評判は良いようです。とはいっても中国製故かそれなりに個体差があるのか、不評も若干数見受けられました。

KIPONの製品は中国製ながら比較的高価に価格設定がなされているので、高品質なのかと思いきや高いわりには品質がよくないと不満の声がネット上で発見出来ます。

RAYQUALの製品は中国産のマウントアダプターと比べると値段設定は高めですが、精度や品質は良いようで、レビューなどでは高評価を得ているようです。また今回挙げたマウントアダプターの中で三脚座を備えたものを用意しているのはRAYQUALだけだと思われます。

NOVOFLEXはあまりレビューを見つけることが出来ませんでした。N-MFT/NIKに関してはわからないのですが、絞りリングはKIPON同様にクリック感が無いようです。価格に関してもRAYQUAL並かそれ以上。それでいてRAYQUALに勝る要素が無いならNOVEFLEXを選ぶ理由はあまりないかもしれません。

Metabonesはアダプターそのものにもレンズ搭載する分で値段は跳ね上がりますが他のアダプタでは得られない効果を得られます。

結論としては安価なもので済ますなら八仙堂。多少お金を払ってでも精度や品質を求めるならRAYQUAL。焦点距離を0.71倍したいならMetabonesということで良いのではないかなと思います。

マイクロフォーサーズ(GX7)のボディに対して私の所持しているFマウントのレンズは大きいものが多いので三脚等を使用して撮影際、三脚座があったほうが便利かな?と考えているので私はRAYQUALの三脚座付きのモデルNFG-M4/3.Tを購入することを考えています。

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